臨床心理士がCRCへ転職するためのアドバイス

臨床心理士がCRC(治験コーディネーター)へ転職する際の求人状況をはじめ、メリットとデメリットや臨床心理士のご経験がどのように活かせるか、転職後の平均年収、応募書類や面接対策、退職における注意点といったCRCへ転職するうえで必要な情報をまとめております。
臨床心理士は精神疾患の知識やカウンセリング経験をはじめ、医師や医療従事者とのコーディネート業務経験が活かせます。
もくじ
応募時に確認したい臨床心理士向けのCRC求人情報
求人全体の7~8割で応募可能
募集が出ている求人の殆どに応募ができます。ただ、一部で看護師や薬剤師、臨床検査技師と応募資格を絞っている企業がある為、対象外の求人もあります。
また、募集が出ている企業でも実際は看護師や臨床検査技師など検査値やカルテの判読、薬剤・疾患に関する知識という面で有利になる職種が優先となってしまうケースがある為、仕事内容の理解や業務経験のPRは必須です。
もう悩まない!臨床心理士向け!CRCになるための履歴書の書き方
サンプルを元に分かり易く説明しています。
学歴、職歴など基本的な項目以外にも応募書類で悩む「志望動機」についてもこれを見れば準備はバッチリです。
これで解決!臨床心理士向け!CRCになるための職務経歴書の書き方
基本的な項目以外に、職務経歴書で最も難易度が高い「自己PR」。
これまでの業務経験を元にCRCで何を活かすことができるかを分かり易く書いていきます。職務経歴書の作成に取り掛かる前にまずはチェック!
臨床心理士がCRCに転職を検討するうえでよくある質問(FAQ)
「医療機関での経験はございませんが応募できますか?」「転勤の可能性はございますか?」「残業はどの位ありますか?」などよくある質問項目を挙げました。
過去、臨床心理士からCRCに転職された方から伺った声を元にしています。
臨床心理士がCRCへ転職をするメリットとデメリット
メリット
仕事内容
- 医療現場の様々な職種の方々と信頼関係が築ける
- 病院の狭い空間と比べて、仕事の視野が広がる
- 精神科領域以外の新薬開発にも携わる為、薬や疾患の知識が広がる
- 精神科領域の治験被験者担当の際は、カウンセリングスキルを活かせる
就業環境
- 医療機関と比べて年間休日が多い(平均年間休日:120日)
- 給与が上がる可能性が高い(年収:300~400万円)
- 正社員での採用となるところが多い
- 病院より福利厚生が整っているケースが多い
デメリット
仕事内容
- 純粋なカウンセリング業務をはじめ臨床行為に携われない
- 必ずしも精神科領域の担当になるとは限らない
- 病院内のスタッフや患者さんとの調整のストレスが大きく、慣れない仕事に精神的に疲れる
- 薬の知識をはじめ、常に覚えていかなければならないことが多い
- 書類作成などの事務作業が多い
- 新薬開発するというゴールを目指して仕事をする為、ホスピタリティよりもビジネス(利益)を優先する時がある
就業環境
- 担当する施設やプロトコールにより、早出などになることもある
- SMOに所属するCRCは担当施設を選べない為、自宅から通いにくい施設を担当することがある
臨床心理士からCRCへの転職成功事例
「どうやって転職活動を進めたの?」「CRCJOBの転職サポートってどう?」などの疑問を実際の事例を用いながら解決していただけます。
また、ご転職のお手伝いをした転職コンサルタントからのアドバイスを踏まえて、転職活動の参考にしてみてください。
臨床心理士の経験がCRCとして活かせることと懸念点
- カウンセリングの経験
(懸念点)CRCの被験者対応は心理的なサポートやカウンセリングがメインではない為、臨床心理士としての業務と異なります。
最終的なゴールは「治験薬のデータ収集」がメインになる為、カウンセリング業務との違いが理解できないと辛くなることがあります。 - 資料作成の経験
- 医師や看護師との業務経験、患者さんの対応
(懸念点)CRCとなっても医師や看護師など他職種の方と業務を行うことがあります。
病院の職員では無く、SMOの社員として接する為、これまでとは「立場」が異なります。
外部の人間として接されることに慣れないと違和感を覚える方もいます。
臨床心理士が大手SMO企業へ転職した際の平均年収
大手、中小など企業の規模により異なります。
各社の例を挙げてみました。
大手SMO
EP綜合の初年度の年収
360~380万円
サイトサポート・インスティテュートの初年度の年収
360~380万円
ノイエスの初年度の年収
405~420万円
(エリアにより異なる)
アイロムの初年度の年収
300~340万円
中小SMO
クリニカルサポートの初年度の年収
320~350万円
エシックの初年度の年収
約350万円
CTS、その他中小SMOの初年度の年収
約300万円
臨床心理士がCRCへ転職するうえでの面接対策について
基本的なビジネスマナー、質問項目への回答内容を元にアドバイスします。
また、面接官が良くチェックしている質問項目についてもお教えします!
書類選考の段階から確認して、準備を進めておきましょう。
やっぱり気になる!CRCの離職率は?
離職率
15~20%(各社の平均)
※比較:病院勤務の看護師…10%(雇用形態:正職員 出典:公益社団法人日本看護協会)
臨床検査技師のデータが発表されていない為、看護師のデータと比較しました。
看護師と同じ「病院に勤務する方」と考えて比較するとCRCは離職率が高いお仕事です。
なぜ退職するのか?
- 「病院の職員から外部の人として見られるのが辛い」
- 「目標数の被験者を集めないといけないなど医師や会社からのプレッシャーに耐えられない」
- 「書類作成業務が多すぎて慣れない」
→CRCの仕事の性質、立場から辛いと感じる方も多いようです。 - 「臨床心理士として病院、クリニックで働きたい」
→極端なことを言うと、CRCは「臨床心理士にしか出来ない」という仕事ではありません。
新薬開発という全く異なる分野の仕事になりますので、前の仕事に戻りたいと感じる方もいます。
臨床心理士向けCRCへの転職アドバイス
精神関連の新薬開発のニーズ増
治験業界の経験がない医療職の中でも、精神科領域に関してはスペシャリストである臨床心理士。 特に精神科領域に注力している企業、オフィスもあるので重宝されます。
大手企業はほぼ応募可
看護師や薬剤師と比べると未経験募集の求人数は少なく、中小など少数精鋭の企業では応募は難しい状況です。 ただ、大手であれば看護師や薬剤師、臨床検査技師同様、応募可能です。
「転職回数」も書類選考のポイントに
臨床心理士としての資格を取得してから、臨時職員や契約職員としての勤務を繰り返されている方も少なくありません。
もちろん、正職員としての募集がないなど様々な理由は考えられますが、転職回数も選考ポイントになっているのです。
以下に該当するようでしたら、選考で不利になってしまう可能性があるので、より入念な面接対策、応募書類の作成、準備が必要です。
- 20代・・・転職回数が2回以上
- 30代・・・転職回数が3回以上
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