CRC(治験コーディネーター)の求人・転職支援サービスのCRCJOB

【調査結果】コロナの影響で他の医療機関・企業はどう変わった?CRCの仕事に対して思うこととは?

更新

新型コロナウイルスの感染拡大防止に日々ご尽力されている医療関係の皆様には深く感謝申し上げます。

「自分の職場はコロナで仕事が減っているけど、他の人の職場は?」
「このコロナの状況で、治験コーディネーターの仕事に対してどう思ってるの?」

CRCJOBではこのような情報を共有するため、当サイトにご登録されている・治験コーディネーター(以下CRC)の方に「今の職場環境やCRCに関するアンケート」を実施しました。

ご回答をいただけた方には、厚くお礼申し上げます。

ぜひ他のCRCの方が勤める職場環境の情報収集や、今後の転職活動の参考にご利用ください。

もくじ

調査方法:インターネット調査
調査期間:2020年4月23日〜2020年5月6日
調査対象:CRCJOBに登録しているCRC経験者(有効回答数:7人)

コロナによる現在の職場環境の変化

コロナウィルスの感染拡大に伴う、現在の「職場環境の変化」をお聞かせください

調査結果
  • 患者対応や医師対応がある場合のみ施設に出勤、テレワーク(在宅)の推奨
  • 交代制で勤務し、施設内で作業をするCRCの人数を減らしている
  • 感染対策の強化
  • 部外者の立ち入り規制により、新規被験者の組み入れの難航

交代制でテレワーク実施。被験者対応がない日は施設勤務を控えている。

担当案件)精神科試験・循環器科試験

もともと実施医療機関へ5~6人のCRCが出勤する形でしたが、2~3人のグループ制となり、週2・3回在宅ワークとなりました。
在宅ワークでは、8時間分の仕事量がない職員も多いため、課題が出されることとなりました。(GCPについて、社内共通の対応フローチャートの確認、オンコロジー研修や押印省略についての自己学習、それぞれ報告書を出す必要があります。)

担当案件)腰痛症・脂質異常症・子宮内膜症・腎性貧血

内勤業務時のテレワーク

担当案件)ドライアイ・リウマチ・高血圧アプリ・ヘルペス性角膜炎・アレルギー性結膜炎

在宅できる時は在宅に切り替え。 無理して帰社しなくてよい。

担当案件)大うつ・認知症

担当施設ではコロナ患者の受け入れも行っており、専用病棟や外来ができた。
入り口での検温等の対策もとられている。治験に関連したところでは、外部業者の立ち入り(CRA含む)を規制しており、不急の検査や処置も行わない方針となっており、新規被験者の組み入れは難しくなっている。

担当案件)8件の案件を対応

可能な限り在宅勤務の指示がでているが、被験者対応がある場合は出勤となっている。
治験が始まっている被験者の場合には製薬会社からの指示がない限り治験対応を継続しなければならないので、感染リスクを負いながら勤務することになる。

担当案件)肥満症・喘息

在宅ワークの推奨(患者対応や医師対応がある場合のみ施設に出勤)、施設内ではマスク必須、施設内で作業をするCRCの人数を減らす(複数人いる施設では1人だけ出勤する等)

担当案件)研修期間中

コロナによる業務量の変化

コロナウィルスの感染拡大に伴い、仕事量は増えましたか?また、どのように変わりましたか?

コロナウィルスの感染拡大に伴う、仕事量の変化
調査結果
減った
57%
とても減った
とても増えた
変わらない
14%

減った…57%

循環器科は変更なし。
精神科は依頼者判断にて新規組み入れ中断のため、候補への同意説明予定が保留となった。

担当案件)精神科試験・循環器科試験

骨粗しょう症の試験が回っていたのですが、コロナウイルスの影響で依頼者から組み入れがストップとなったため。

担当案件)腰痛症・脂質異常症・子宮内膜症・腎性貧血

休診や患者数減少により、エントリー遅延。

担当案件)ドライアイ・リウマチ・高血圧アプリ・ヘルペス性角膜炎・アレルギー性結膜炎

とても減った…14%

メイン担当が3分の2中断したため。

担当案件)大うつ・認知症

とても増えた…14%

製薬会社への連絡や被験者対応スケジュールの変更・調整、検査内容の変更・調整、院内での被験者対応の変更・調整、変更による報告書作成の業務が増加した。

担当案件)肥満症・喘息

変わらない…14%

開始予定であった試験が延期となったり、組み入れが中断になったが、ICFの改訂や来院できなくなった被験者様の対応が忙しくなり、全体的な業務量は変わらない。
また、在宅業務が増え、施設や会社に行く頻度が減ったため、施設や会社に行った際は一気に仕事を片付ける必要があり、密度は増えた気がする。

担当案件)8件の案件を対応

職場のコロナ対策

コロナウィルスの感染拡大に伴い現在の職場で、どのような「対策」を取られているか教えてください

調査結果
  • テレワークの推奨
  • 会社からマスクの支給、着用必須
  • 緊急時に備え、交代勤務を行い、申し送り資料を作成
  • 被験者来院時は、治験薬の交付・診察など最低限に留め、滞在時間を短縮
  • ミーティングやSDVはWEB会議で行う

出来る限りテレワーク推奨。 マスクは会社より支給あり。

担当案件)精神科試験・循環器科試験

受付には透明のボード、アルコール消毒が置かれている。
待合室の椅子は1つずつ開けて座ってもらうように案内。問診室の一つを熱発者専用とし、使用しない。患者様の検温の実施。

担当案件)腰痛症・脂質異常症・子宮内膜症・腎性貧血

外勤時はマスク着用。 テレワークの実施。

担当案件)ドライアイ・リウマチ・高血圧アプリ・ヘルペス性角膜炎・アレルギー性結膜炎

マスク必着。 アルコールで手洗い。

担当案件)大うつ・認知症

協力者間で分担し、誰かが感染しても他のメンバーが出れるように交代勤務や申し送り資料を作成するなどの対策をとっている。

担当案件)8件の案件を対応

当院勤務者の中でPCR陽性者がでた場合には2週間ほど最低限の来院者になるように調整する。
患者が来院した場合には感染拡大防止のため、治験に必要な検査等は省き治験薬の交付・診察など最低限に留め、滞在時間を短くするように努める。 対面する人数も最低限を目指し、医師の診察は電話を用いて直接接触することを避けるように努めている。

担当案件)肥満症・喘息

会社のミーティングやSDVはオンラインで行う。

担当案件)研修期間中

今後もCRCを続けたいか

現在の状況も踏まえ、CRCを今後も続けたいと思いますか?

コロナウイルス感染拡大に伴う現在の転職意識とその理由について
調査結果
続けたい
72%
思わない
判断しかねる
14%

続けたい…72%

こういった事態でも、というよりこういった事態こそ一刻も早くワクチンや新薬、新たな検査機器等の流通が望まれる。それにCRCとして携わる可能性も高い。それは自分がこの仕事を目指した根本的な目的に近い。

今後コロナウイルスの治療に対する治験も増えてくると考えられるため。

現場が混乱している今だからこそ、SMO所属のCRCとして専門的に支援したいと感じる。

実際の現場は動きにくい状態ではあるが、このような状況下でも柔軟に対応できる職であると感じた為。

思わない…14%

調整内容が多岐に渡り、その報告書の作成も被験者1人ずつに必要なため業務量が増えてしまう。 だが今回に限っては対応人数を最小限に留めなければならないため1人にかかる負担が大きい。

どちらとも言えない…14%

コロナの治験を誰かがやらなくてはならないが、感染のリスクを考えると怖いと思う。 実際にインフルの試験にて、感染してしまった経験があるので。

CRCの仕事に対して思うこと

今回の騒動からご自身が考える、CRCというお仕事に対して思うことを教えてください

調査結果
  • 新しいウイルスに立ち向かうには新薬を開発する必要がある。治験の専門職として、その薬を世界中の人に届けるため、頑張っていきたい
  • コロナの治験を誰かがやらなくてはならないが、感染のリスクを考えると怖いとも思う
  • 新型ウイルスの薬剤の情報がリアルタイムに入ってくることもあり、最新の医療情報を知ることができる仕事であると実感した

治験についてふだん適切に理解している一般のひとがどれくらいいるかは不明だが、今は誰もが早く治療薬やワクチンが出ることを願っていると思う。実務として、それに貢献できるこの仕事はリスクも高いがこの先もずっと必要とされる仕事だと思える。

新しいウイルス、疾患に立ち向かうには新しい薬を開発する必要があり、医療現場の混乱の中で、その薬をできるだけ早く、世界中の一人でも多くの人に届けるため、治験の専門職として頑張っていきたいと思った。

医療機関にとっては外部の人間なので(SMO所属)、いつもより更に気をつかいます。
試験も止まってるのですが、行っていいものかを悩みます(再開したら、すぐにIC等できる準備はして、と言われているのですが、いつ再開するのかもわからないです)。

大変な仕事ではあるが、やりがいはあると思う。

全て製薬会社の指示に従わなければならないため、指示が変わるたびに対応に追われることになる。
海外の製薬会社だと意見が変わることも頻繁である上に迅速な対応も求められる。また医者やコメディカル、被験者の板挟みになるなど精神的に追い詰められる場面が多いと感じている。
未経験で入職し長く続けるには先輩達のフォローが手厚くないと厳しい。

わたしはまだCRCをはじめて4、5ヶ月と経験がありません。
ですが、今後経験を重ねていくことでオンコロジーや今回のような国難とも言える感染症の治験に関わることができるかもしれません。
今、CRCとしてできることは普段通りの仕事をすることしかありませんが、今後のためにも今の仕事に真剣に向き合おうと思います。
協力してくださっている被験者様の健康を守るためにも、私自身外出自粛、感染予防を継続していきたいです。

流行性ウイルスに対する薬剤の情報がリアルタイムに入ってくることもあり、最新の医療情報を入手できる仕事であると実感した。

アフターコロナでの転職に関するQ&A

CRC未経験ですが、これから求人数がどうなるのか気になります

A 治験コーディネーターの未経験から応募できる求人状況ですが、減少傾向、かつ、選考の難易度が上がっております。

この理由は、「コロナ禍により仕事が減り、未経験採用の必要がなくなった」ということが挙げられます。

緊急事態宣言が解除後は、ある程度の仕事量が戻ることが予想されますが、そうすると現場から「一から教育できるほどのリソースがない」という声が挙がり、未経験枠はしばらく採用を控える可能性が高いです。

ただ、まったく未経験の募集がないわけではありません。
未経験で募集している求人については、緊急事態宣言が解除後、徐々に選考を再開させるという意向の企業もあります。

そのため、もし希望される地域で未経験の募集が出ているようでしたら、今後、募集を締め切る可能性もありますので、早めに転職活動を進めたほうがいいでしょう。

アフターコロナの求人の増減はどうなりますか?

A すぐに求人数が戻ってくるということは考えにくいです。むしろ、未経験の求人は減っていく可能性があります。

これは、先ほども申し上げましたが、仕事量が戻った後その対応に手一杯となり、教育に時間がかけられない…という理由からです。

経験者のニーズはこれまでと変わらず高いままですが、しばらくは「経験者のみ」という状況になるでしょう。

ただ「経験者のみ」の募集を出しても、補充が賄える可能性は低いため、半年以上経った状況で、未経験の求人も増えてくる可能性が高いです。

そのため、元の未経験の求人数に戻るのは、今年の年末年始くらいが目処となるではと予想しております。